導入事例 | 2025年8月22日
物流倉庫の人員配置・シフト最適化で出荷能力1.4倍に
―KDDI物流センター導入事例
(実証実験結果)
生産性
自動作成

1. 背景:人員配置の最適化とシフトのデジタル化が課題
KDDI物流センターは、スマートフォンをはじめとする通信端末や関連アクセサリーの出荷業務を担うセンターです。出荷量の日々の変動に対して適切な人員を配置し、無駄なく出荷目標を達成するためのシフト設計が課題となっていました。
Nexa Warehouse-Optimizerは、倉庫内データの分析・活用を通じた人員配置の最適化に加え、人・作業量・時間を考慮した作業員シフトを自動作成しWebダッシュボードで可視化・提案することで、出荷能力の向上を実現します。
2. 活用機能:3つのアプローチで倉庫業務を最適化
物流倉庫の作業フローに合わせたカスタマイズを通して、作業フロー・進捗を可視化し、工程ごとの生産性を時系列でダッシュボード上に表現します。ボトルネックとなっている工程や物流倉庫が処理できる全体生産性を把握することで、運用改善や新しい設備導入に係る投資対効果の最大化につなげることができます。
倉庫内に設置されたマテハンやロボット、WMS・WES・WCSなどの関連システムのデータを集約・分析し、物流倉庫現場の予実状況をダッシュボード化します。当日の作業ペースに応じて再計算される作業完了時間予測は、作業管理者に現場運用の気づきを与えます。これにより、作業遅延を予防し、スムーズな集荷・荷役作業を実現、トラックドライバーの荷待ち時間削減に貢献します。
物流倉庫におけるデータ分析をもとに、現場運用のためのシフトをシミュレーションします。作業量・休憩時間・稼働ライン数等をカスタマイズすることで、日々の運用に合わせた最適シフトを作成し、作業者の残業抑制、人員計画の最適化に貢献します。
3. 成果:人員配置・シフト最適化でスマートフォン個人向け出荷能力1.4倍を達成
2023年度にKDDI物流センターで実施した実証実験では、スマートフォン個人向け出荷に対する人員配置・シフト最適化により、出荷能力が1.4倍に向上しました。2024年8月からは商用導入を行っています。
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 作業フロー・進捗の把握 | 工程ごとの生産性が不明 | 時系列でダッシュボード化 |
| ボトルネックの把握 | 把握できていない | 工程・全体生産性を可視化し特定 |
| 作業完了時刻の予測 | 当日まで不明 | 作業ペースに応じてリアルタイム再計算 |
| 作業員シフト | 手動作成 | データ分析をもとに自動作成 |
| 出荷能力 | 基準値 | 約1.4倍 |
4. この事例から見えてくること
KDDI物流センターの事例が示すのは、人員配置の最適化とシフトのデジタル化が、倉庫の出荷能力を直接引き上げるということです。工程ごとの生産性の可視化によってボトルネックを特定し、そのデータをもとに最適なシフトを自動作成する——この2つが連携することで、同じ人員・設備のままでも出荷能力は変わります。
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